COPD(シーオーピーディ)  (慢性閉塞性呼吸不全)(まんせいへいそくせいこきゅうふぜん) の栄養管理


管理栄養士 竹田優紀

   
 COPDとは、気道や肺の細胞が壊れることによって肺の機能が悪くなり、呼吸がスムーズにできなくなる病気です。
COPDの患者さんは、悪くなってしまった肺をカバーするために呼吸筋を一生懸命動かそうとするので、健康な人よりも呼吸にたくさんのエネルギーを使います。
そのため、COPDの患者さんは健康な人よりも多くのエネルギー(1.3〜1.5倍)が必要となります。

 今回は、COPDの方の上手な栄養の摂り方を紹介します。

1. 色んな食品を摂りましょう。
ご飯・パン・麺などの主食、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などの主菜、野菜・きのこ・海草などの副菜など様々な食品を食べましょう。
旬のものは栄養価・エネルギーが高いので特におススメです。

2. タンパク質を毎食摂りましょう。
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などに多く含まれるタンパク質には、呼吸に必要な筋肉を作るのに大切な栄養素です。
毎食摂るよう心がけましょう。
間食に、卵や乳製品を使用したカステラ、プリン、チーズなどを取り入れるのも良いです。

3. 脂質もしっかり摂りましょう。
油はエネルギー量が高い食品で、COPDの患者さんにはおススメの食品です。
ゆでたり蒸したりするだけでなく、献立に炒め物や揚物料理、ごま油、マヨネーズ、オリーブ油などを使用した料理を取り入れましょう。
ですが、脂質異常症、糖尿病の方は摂りすぎにも注意が必要です。

4. 間食や栄養補助食品も利用しましょう。
1日3回の食事にこだわらず、食欲がない時は少量を何食かに分けて食べましょう。
エネルギーが高い主菜から食べるようにすることも大切です。
また、間食や栄養補助食品を取り入れ、必要なエネルギーを確保しましょう。

5. ガスを発生させる食品は控えましょう。
芋類や炭酸飲料などガスを発生させやすい食品は、お腹が膨れて食欲が低下したり、呼吸をしにくくなる原因になります。
また、食事の前に十分な休息をとること、空気を飲み込まないようにゆっくりよく噛んでたべることも大切です。

COPDを悪化させないためにも毎日の食事を大切に過ごしましょう。

北見病院の呼吸器グループは多職種で構成され、患者さん向けの学習会の企画を行っています。
患者さん向けの学習会は年に数回開催しており、開催日は友の会ニュースでお知らせしています。
学習会に参加いただいた方からの質問にもお答えしています。
皆さんのご参加お待ちしています。